ようやく。ようやく。

先週末、ようやく1棟の住まいが完成しました。


はじめて話したのはH26年の10月。

僕に家を建ててほしい!と指名をいただいたのが出会いでした。

まだ土地を見つけたばかりの頃でした。


それから何度か、見学会にも来ていただき、正式に家の申込、打合せ、契約まで順調に進めることが出来ました。


まだ増税が予定されていた頃でしたので、駆け込みでバタバタとする前に造りませんか?そんなお誘いから工事も少し早めに始まりました。


直接会っての打ち合わせの回数は決して多くありませんでした。

ほぼ、メールでのやり取りでした。


数えた所、去年の10月から昨日まででなんと227通。


やっぱりこうしたい。という変更の依頼や、どっちにしようという相談事。

たくさんの会話をしてきました。毎日の始まりはご主人様とのメールでのやりとりが日課でした。

227通のメールのうち、一番遅い時間のメールは朝の4:01でした。

私も12時を回ってお客様にメールを送るのは初めてでした。

図面に400㎜と記載がある部分を380㎜にしたいというご主人さま。

カタログは全て見たいという奥様。

締切ギリギリまで悩みたいというお2人。

お仕事や家事で忙しい中、夜中までご夫婦で話し合っていらっしゃるようでした。


今だから言える話、ギブアップの「ギ」まで出かかった時がありました。

ちょうどある図面の修正が入ったとき、私も思わず、「ここまでは、、、ちょっと、、、(できない)」と言ってしまった時、ご主人様が言いました。


「この図面の確認は僕がやります」


その時の図面確認後にいただいたメールが記録すべき朝4:01のメールでした。


畑は違いますが、設計という仕事に携わるご主人様。

細かな配置、寸法取りまで全て頭の中では出来上がっていたようです。

お施主様のこだわりに私が将来的な使いやすさや、施工上での都合など、後ろからサポートしている様な構図に。

いつからか、私は本当に一緒に家を造っている様な感覚になっていました。


引渡し前日、写真撮影に来られた瞬間、奥様からは「可愛いいいぃぃぃ!」の黄色い声。

この奥様の喜ぶ声に一番うれしかったのはご主人様だったと思います。

ひとつひとつ、喜んでいらっしゃる様子に、私もこの人たちの為に頑張って良かった。と改めて思いました。

いつも仲の良いご夫婦。

この住まいで、たくさんの家族の思い出が出来ることをお祈りしています。


ありがとうございました!





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