ほら穴から空が見える家
新築計画の際にご主人様、奥様、どちらもこだわりのある場合、打ち合わせは場所や内容毎に担当を分ける事が多いですし、私もその方法は良い家になるポイントだと思っています。
キッチンは奥様。
お風呂はご主人様。
カーテンは奥様。
外構はご主人様。
といった感じ。
この住まいのご夫婦は違いました。
それぞれが、それぞれの事をよく理解しており、お互いがお互いの為に考えていった住まい。
数字に強いご主人様はキッチン、クローゼットなど収納するものを確認しながらサイズを決めていきました。キッチン、奥様のクローゼット、子供部屋の収納まで全てです。
好みがはっきりしている奥様は、自分の意見を先に伝えた上で、どうやってご主人様の意見を取り入れるかをいつも考えていました。
そんなお2人が造った住まい。私は「両想いの家」と名付けたかったのですが、少し恥ずかしい感じもしたので「ほら穴から空が見える家」としました。
少しだけご紹介します。
玄関ホール
入って正面には白い石貼りの壁。
天井と廊下へ続く部分はドーム型になっています。
廊下
玄関からリビングへの廊下も天井はドーム型
ほら穴を抜けてリビングへ向かうイメージでした。
アイアンの壁飾りと照明もよく合っていました。
そして、その廊下を抜け、部屋に入ると・・・・
どーんと大きな吹き抜け。そして大きな天窓。
南北に長いこの住まいを奥まで明るくしてくれる大きな天窓。
リビング・ダイニング・キッチン
家具から、キッチン、床、ドア、エアコンのルーバーまですべての木の部分はミルク色にぬりました。雑貨の映えるシンプルで可愛いインテリアになりました。
それぞれの洗面台
1Fは奥様担当
2Fはご主人様担当
吹抜けやそれぞれの収納部屋などこだわり抜いた住まい。
それぞれのこだわりを上手く合わせながらプランし、それを職人たちの腕で叶えた住まい。
仕事から帰って図面確認や寸法の修正をしていただいたご主人様。吹抜けの光の取り入れ方の確認ではご自分で模型まで作られました。
完成時、奥様の喜ぶ声に一番喜んだのはご主人様だったのではないでしょうか。
良い家を造れてよかった。
スタッフ一同、施工業者一同、感謝しています。
2016年もあと少し。同時進行で工事しています。
また少しづつご紹介します。
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